本流でありたい!--- 楽器とのスタンスを考えるとその答えは工房にあると思う!---私に出来ることから始めたいとそう思った。
〒158-0097
東京都世田谷区用賀2-11-10
欅アパートメント,F
Liuteria SARA' VIOLINI
TEL. FAX. : 03-3707-8203





下は
Maestro-, Gio Batta MORASSIと工房で制作を
学んでいた頃の写真。
カメラを向けると必ず眼鏡を外す師匠!
徹底的にシゴカレて出来た白木のヴァイオリンです!
この作品は現在、イタリアで使われてます。
師匠から頂いた言葉、踏ん張ってますよ!

上は
Maestro-, Gian carlo Guicciardiとモデナの工房で
散々質問攻めにした後での記念撮影。
昔、Luca Primonも師事を仰いだとか!
自分の流れがGrande M^, Giuseppe FIORINIまで
遡った瞬間!
左に居るのは愛娘のRaffaella
Maestro-最初で最後の弟子!


ネットを開いて制作者の情報を得ようとすれば、制作者自身のサイトもあると思います。
BBSの書き込みも、その制作者の情報を得るための手段の一つですよね。
師匠Maestro-, Gio Batta MORASSIを例にあげても、あることないこと沢山の書込みが
存在しています。
師匠本人が知れば、嘆くような書き込み内容を目にすると虚しくなってしまう。
師匠は決してそんなことをする方ではありませんでした。
雑誌・TVの取材、それに製作者協会の仕事で制作の時間が取れないと、自宅に持ち帰って
まで作業を進めて来られるような方でした。
そんな彼をみんなが知っているから、仲間が集まってきていたのだと思います。
朝のコーヒーブレイク、昼下がりの談話、夕方の作業報告という具合に作業台の周りには
誰かが常に師匠と会話をしながらの作業風景でした。

2階にある一室がダニーロと僕の仕事場だった。 そこから1階に降りては仕事内容を確認してもらう。
師匠のアドバイスを貰った箇所に、鉛筆でマーキングしようとする僕を叱った。
『目を養え!!』
マーキングをしてしまうとそこばかりを気にして周りが見えない、とコッピドク怒られた経験がある。
おかげでその目も、鍛えられたと思っている。
自分の作品に何一つ、人の手が入ることを嫌う師匠が言っていた意味が今はよく分かる。
作品が自分でなくなるのだとそう言っていたに違いない。


そこ(イタリア)で生活をしていると、内情が見えてきます。
だから、SARA' VIOLINIでは扱えない楽器があります。

楽器の中身・本質で言うと、厚みの問題があげられます。
これは音色だけでは判断できない楽器の構造の問題です。

楽器は外見からは見えない 、『本質』 を理解することがとても重要です。
同じ制作者の作った楽器群でも、一つ一つが違った性格を持ち合わせています。
材料、厚み、ニス、仕事内容、セットアップ等といったようにその作品のメッセージ
情熱を汲み取り、理解し、皆様にご説明することが出来ればと思っております。


楽器をご紹介するに当たって、現場(職人としての)経験を積むことが大切だと思い
私はイタリアへ渡りました。 (詳しくはProfiloをご参照下さい)
現場を理解してやっと、見えてくる沢山のものがあります。
ベアやヴァトローといった有名な鑑定家でさえ、その現場を踏んで来たから今がある。


その大切さを
伝えて行けたらと思っています。

私達の立場から言うと中身(良い仕事)が一番に来るように、
演奏家の立場から言うと
音色になると思います。

制作者としての経験を積み、そのノウハウを活かすことでお互いの理想がより近いものに
なってもらいたい。

そのお役に立つことが出来れば光栄です。

Violini Viole Violoncelli




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